レジオネラ症
レジオネラ症は、レジオネラ属菌という細菌が原因で起こる感染症です。これまで、入浴施設で感染した例がたびたび報告されており、中には死亡例もあります。
もともと自然環境に存在する菌です。(川、池、畑、田んぼ、どぶ、)しかし、快適な生活を求めるために、循環水を利用したお風呂が好まれ、エアロゾルを発生させる人工環境(シャワー、ジャグジー、ジェットバス、加湿器、噴水等の水景施設、ビル屋上に立つ冷却塔など)が屋内外に多くなっていることなどが感染する機会を増やしています。
症状のタイプは2種類あり、それぞれ、「レジオネラ肺炎」と「ポンティアック熱」と呼んでいます。ポンティアック熱は発熱や頭痛、筋肉痛などの症状で、一般的に軽症ですが、問題になるのは「レジオネラ肺炎」です。高熱や呼吸困難、吐き気、意識障害などが出て、急激に重症になり死亡することもあります。
幼児や高齢者、他の病気にかかっているなど、抵抗力の弱い人は感染しやすいので注意が必要です。
新潟県上越市、妙高市レジオネラ属菌感染者
2013年1月16日
上越市大潟区九戸浜○○○○○館でレジオネラ属菌に感染した60歳の男性が入院していた。
2015年8月19日
妙高市高柳の温浴施設○○○ランドでレジオネラ属菌が検出された。
2015年10月14日
浦川原区の日帰り温泉ゆ○○からもレジオネラ属菌が検出された実例も有ります。
2016年8月5日
「赤倉温泉大野天風呂滝の湯」及び「プチホテルビィーケン」に対し上越保健所が立入調査を行い、浴槽水の水質検査を実施したところ、本日、レジオネラ属菌が検出された。
2018年8月23日
新潟市は23日、同市西区の市ふれあい健康センター(アクアパークにいがた)のプールに併設する「温浴アクア」からレジオネラ属菌が検出されたと発表した。健康被害の報告はないとしている。
2018年11月27日
上越市牧区の「深山荘」の浴槽からレジオネラ菌 入浴営業中止
2019年2月22日
新潟県南魚沼市は22日、同市島新田の温浴施設「金城の里」の浴槽から、基準を超えるレジオネラ属菌と大腸菌群が検出されたと発表した。21日に営業を停止した。
株式会社スキップキッズ、衛生微生物研究センター
風呂水の菌数は一晩放置すると、約1,000倍に増加!
これらは主に人の体(皮膚など)に由来する細菌で、入浴人数が増えるほど菌数も多くなる傾向がみられます。
さらに翌日になると、風呂水の菌数は数十万個から数百万個と、入浴直後の約1,000倍に増えることがわかりました。
残り湯を放置すれば細菌に大量繁殖の場を与えることになり、衛生的とは言えません、お風呂の水はできるだけ、溜め置かないようにしたいものですが、なかなかそうはいきませんよね。
なお、循環式浴槽や温泉施設における健康被害で度々問題になるレジオネラ菌は、人工的な溜水などで増殖する細菌の一種です。
抵抗力の弱い人は、吸入により感染、死亡することもありますので、レジオネラ菌が増えやすい場所の衛生管理は厳重にすべきです。
ウォータークリーンT-H-Y
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